桜花(和歌七首)


百敷の 大宮人は いとまあれや
桜かざして けふも暮しつ

山辺赤人


春雨の ふるは涙か さくら花
散るを惜しまぬ 人しなければ

大伴黒主


世の中に たえて桜の なかりせば
春の心は のどけからまし

在原業平


ひさかたの 光のどけき 春の日に
しづ心なく 花の散るらむ

紀友則


いにしへの 奈良の都の 八重桜
けふ九重に 匂ひぬるかな

伊勢大輔


願わくは 花のもとにて 春死なん
その如月の 望月のころ

西行


敷島の 大和心を 人問わば
朝日に匂う 山桜花

本居宣長


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