本牧臨海公園(撮影:2009年3月16日)


八聖橋(本牧臨海公園)

1)横浜市中区。本牧市民公園から歩道橋「八聖橋」を上ると、本牧臨海公園です。


●横浜市『本牧臨海公園』

本牧市民公園に連なる、八聖殿郷土資料館のある敷地が本牧臨海公園です。昭和十九年(1944年)に八聖殿公園として開園されたのがはじめで、その後昭和三十年代からの埋立て事業により周辺は埋立てられましたが、地形的には以前の様子をよく残した状態となっています。

八聖殿は、昭和八年(1933年)に法隆寺の夢殿を模して元内務大臣の安達謙蔵氏が建てたもので、中には釈迦、キリスト、ソクラテスなど世界の八聖人の像が置かれ、現在は教育委員会所管の郷土資料館として利用されています。

昭和三十二年度から昭和三十八年度(1957~1963年度)にかけて再度整備され、自然地形を生かした公園として公開されました。


小野光景記念碑(本牧臨海公園)

2)歩道橋の先は、「小野光景記念碑」の広場になっています。


小野光景記念碑(本牧臨海公園)

3)横浜商工会議所『横浜開港の功労者、小野光景別邸跡』石碑

かって、この地は幕末の激動がようやく鎮まった安政六年(1859年)、横浜開港の創始者とうたわれた横浜町名主小野兵右門光賢の長子小野光景の広大な別荘地で、当時小野公園と呼ばれていた。豪華絢爛たる洋式別荘は外国使節団等招致の場とされ、開港にかかわる歴史的重要な場所であった。

明治五年(1872年)、光景は父光賢の職を継ぎ、次いで明治十三年(1880年)、わが横浜商工会議所の創設を始め、横浜学校の始、壮行・如春の二学舎の開設、横浜正金銀行開設、横浜商法学校設立、新港埠頭の建設、八王子横浜間鉄道の新設等々、揚げて枚挙にいとまなく主唱者として貢献し、更に、明治十六年(1883年)には自ら貿易業小野商店を開業するなど、生涯の前半を政治に、後半を実業に捧げて燃えつくし、横浜の地鶴見の総持寺の一隅に、父光賢の墓とならんで葬られている。

このように、この地は横浜発展の礎を築いた小野光景を偲ぶことのできる場所であり、ここに一碑を建て光景の事績を永く後世に伝えることを願ってやまないものである。


本牧臨海公園下の崖

4)本牧市民公園から見ると、本牧臨海公園は崖の上にあります。


本牧市民プールの建物

5)本牧臨海公園から見下ろした、本牧市民プールの建物です。


電源開発磯子火力発電所

6)本牧臨海公園から見た、電源開発「磯子火力発電所」。


新日本石油精製根岸製油所

7)本牧臨海公園から見た、新日本石油精製「根岸製油所」。

新日本石油精製「根岸製油所」は、面積2.2平方キロメートル、周囲約12キロメートルにおよぶ広大な敷地に展開される、我国最大のモデル製油所です。日量34万バレルの原油処理能力があります。


新日本石油精製根岸製油所

8)本牧臨海公園から見た、新日本石油精製「根岸製油所」。


八聖殿の案内標識

9)「小野光景記念碑」の広場から、さらに坂を上って、八聖殿へ向かいます。


藤棚(本牧臨海公園)

10)途中、藤棚の広場を通ります。


ふぐ供養碑(本牧臨海公園)

11)藤棚の広場の海側に、「ふぐ供養碑」があります。


●神奈川県ふぐ協会『ふぐの碑』(昭和四十五年)

ふぐ、古名ふく、福に通ず。その味わいは「肉白く、味淡脆、美にして飽かず」なる和漢三才図会の詞章、もっとも簡にして真を衝く。

ながらく人びとの食生活に仕えて舌根をたのしませ、厨人の包丁の研磨とともに愈々天来の風味を発揮して極なし。

茲に、神奈川県ふぐ条例公布、並に当協会創立二十周年記念ふぐ祭典に際し、その功を顕して碑にとどむ。

尚、碑建立に当り、神奈川県知事津田文吾殿、横浜市長飛鳥田一雄殿より格別のご高配を賜わる。


ふぐ供養碑(本牧臨海公園)

12)「ふぐ供養碑」のふぐの像。


八聖殿参道

13)八聖殿参道。


八聖殿郷土資料館の案内板

14)横浜市教育委員会『八聖殿郷土資料館のおいたち』

八聖殿は昭和八年(1933年)に熊本県出身の政治家安達謙蔵氏が奈良法隆寺の夢殿を模して建てた八角形の建物です。

二階講堂に八聖人像を配し、宗教や道徳に関する講演、講話また吟詠会等、精神修養の道場として使われていました。昭和十二年(1937年)に横浜市に寄付されましたが、昭和二十年(1945年)頃までは同じように使用されていました。

その後建物と周囲を整備し本牧臨海公園の一部施設として、市民の憩いの場となりました。

昭和四十八年(1973年)三月より横浜市八聖殿郷土資料館として、市内で使われていた農具や漁具を中心に民俗資料を展示しています。


八聖殿

15)八聖殿の二階講堂に、神鏡を中心として八聖人像が並んでいます。


八聖殿のキリスト像

16)八聖殿『キリスト』像。清水多嘉示作、銅製。


八聖殿のソクラテス像

17)八聖殿『ソクラテス』像。藤川勇造作、青銅製。


八聖殿の孔子像

18)八聖殿『孔子』像。北村西望作、青銅製。


八聖殿の釈迦像

19)八聖殿『釈迦』像。田島亀彦作、木製。


八聖殿の神鏡

20)八聖殿『神鏡』。香取秀真作。


八聖殿の聖徳太子像

21)八聖殿『聖徳太子』像。朝倉文夫作、白銅製。


八聖殿の弘法大師像

22)八聖殿『弘法大師』像。長谷川桝蔵作、木製。


八聖殿の親鸞像

23)八聖殿『親鸞』像。長谷秀雄作、銅製。


八聖殿の日蓮像

24)八聖殿『日蓮』像。日名子実三作、銅製。


前編「本牧市民公園」もご参照ください。


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