西丹沢のトーナル岩(撮影:2009年10月28日)


1)神奈川県足柄上郡山北町中川、県道76号線の新箒沢トンネル。北へ進みます。


2)トンネルを抜けると、国指定天然記念物「箒スギ」が見えます。

文化庁の解説文には「目通し幹囲約10メートル、直幹屹立、杉の巨樹として有数のものなり」と記されています。


3)県道76号線の富士急「箒沢公園橋」バス停。


4)バス停の手前から、中川川に架かる箒沢公園橋を望みます。


5)箒沢公園橋から、中川川の上流を望みます。


●神奈川県立総合教育センター『西丹沢野外巡検』より

この地域には白いきれいな河原が広がっています。これは、トーナル岩と呼ばれる岩石から出来ています。箒沢周辺がもっとも観察しやすい場所です。トーナル岩は、マグマが地下深くでゆっくりと冷え固まってできた深成岩です。石英や斜長石という白っぽい鉱物と、角閃石や黒雲母という黒っぽい鉱物によってごましお模様に見えるのが特徴です。

丹沢のトーナル岩は、およそ、700万年前から500万年前に丹沢層群を貫いて入ってきたと考えられています。マグマは丹沢が衝突したときに地下深くででき、地表近くまで上がってきたものです。マグマが地層に入ってくることを貫入といいます。大地が衝突しているところでは、しばしばマグマの貫入がおこります。


6)中川川に架かる県道76号線の西丹沢橋。


7)西丹沢橋付近から、中川川の上流方向を望みます。


8)前画面の下へ移動。


9)前画面の下へ移動。中川川の白い河原が続きます。


10)西丹沢自然教室へ着きました。屋外に岩石標本が展示されています。


11)西丹沢自然教室の裏手。画面右に西丹沢公園橋が見えます。


12)中川川に架かる西丹沢公園橋。橋名板の河川名が「河内川」となっています。

酒匂川水系の河内川に造られた三保ダムによって、丹沢湖が誕生しました。これにともなって、河内川の丹沢湖より上流は、中川川と呼ばれるようになりました。しかし、国土地理院の地形図などでは、上流部にも河内川の名称が残されています。


13)西丹沢公園橋。


14)西丹沢公園橋から見た、中川川(河内川)の河床です。


15)西丹沢自然教室の裏手から、中川川上流を望みます。白い河原が続きます。


●生命の星・地球博物館『丹沢山地』(神奈川県オンライン資料室・総説)より

丹沢山地は、約2000万年前から600万年前(新生代新第三紀の中頃から終頃)に堆積した主に火山砕屑物(緑色凝灰岩)によってできた丹沢層群からなっている。

その丹沢層群の下部に花崗岩質マグマが貫入して、丹沢は東西の方向に伸びたドームのように隆起した。

隆起した丹沢は削剥され、現在その中心部の石英閃緑岩やトーナル岩が地表にあらわれ、白い岩肌を呈している。この花崗岩質マグマに接した丹沢層群の一部は、変成作用を受けて、石英閃緑岩やトーナル岩の北および東側にホルンフェルスが、南側に結晶片岩が生じている。


16)西丹沢自然教室『石英閃緑岩(トーナル岩)』屋外展示標本の説明シート


17)トーナル岩、神奈川県足柄上郡山北町中川産(西丹沢自然教室付近の河原転石)


18)トーナル岩、神奈川県足柄上郡山北町中川産(西丹沢自然教室付近の河原転石)


19)西丹沢自然教室の裏手から、中川川上流方向の稜線を望みます。

大室山(大群山)から西に伸びる尾根ではないかと思われます。大室山は丹沢主稜に位置し、西丹沢自然教室の説明シートによれば丹沢主稜はホルンフェルスでできています。


写真115「西丹沢の結晶片岩」もご参照ください。


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