大雄山最乗寺(撮影:2010年5月17日)


1)南足柄市大雄町、大雄山最乗寺の仁王門。参道三丁目に位置します。


●神奈川県観光協会・かながわの景勝50選『大雄山最乗寺の杉並木』より

箱根外輪山明神ヶ岳の北のふもとに広がる大雄山最乗寺の寺域は、約20万平方メートルあるという。東京ドームがすっぽり四個は入ってしまう広さの境内全域が、杉を主体とした深い樹林に覆われている。

応永元年(1394年)の創建で、開山は了庵慧明(りょうあんえみょう)禅師だが、開山に当たって、その神通力と力持ちで協力した道了大薩捶にちなんで、道了尊あるいは道了様と呼ばれ親しまれている。福井県永平寺、横浜の鶴見総持寺に次ぐ寺格を持つ曹洞宗の古刹である。天正十八年(1590年)、豊臣秀吉が小田原の北条氏を攻めた際には、寺内への兵馬の乱入を戒めたほど。

仁王門の辺りから、大雄山最乗寺の名物となっている深い樹林が始まる。苔むした参道を歩く足元に、微かに木もれ日が差すだけで、周辺は杉や松の木々が重なりあうようにして立つ。昼もなお暗く、神秘の世界へ身を置いた思いがする。


2)天狗の小径。参道三丁目から二十二丁目まで続く約三キロメートルの道です。


3)天狗の小径。


4)十八丁目茶屋。


5)天狗の小径。


6)袈裟掛けの松。大鷲が開山・了庵慧明禅師の袈裟を大松の枝に掛けたとされます。


7)二十二丁目茶屋と「道了尊」バス停。


8)安気地蔵と、天狗そばの茶屋。


9)三門へ向かう石段。


10)本堂へ向かう石段。


11)本堂前の碧落門。


12)本堂。


13)本堂と書院。


14)本堂。御本尊は釈迦牟尼仏、脇侍に文殊・普賢両菩薩を祀ります。


15)大雄山御用達組合『大雄山最乗寺全景』案内板。


16)総受付のある白雲閣。


17)僧堂。聖僧・文殊菩薩を祀ります。


18)金剛水堂。道了大薩埵が自ら井戸を掘り、霊泉が湧出したと伝えます。


19)結界門へ向かう石段。


20)御供橋と結界門。


21)御真殿へ向かう石段。


22)御真殿。御本尊は道了大薩埵、両脇侍に大天狗・小天狗を祀ります。


23)奉納された羽団扇と高下駄。


24)奉納された大天狗像。


25)奉納された小天狗像。


26)奥の院へ向かう石段。


27)奥の院。道了大薩埵の御本地・十一面観世音菩薩が奉安されています。


●曹洞宗大雄山最乗寺『最乗寺概要』より

大雄山最乗寺は、曹洞宗に属し全国に四千余りの門流をもつ寺である。御本尊は釈迦牟尼仏(しゃかむにぶつ)、脇侍仏(わきじぶつ)として文殊・普賢の両菩薩を奉安し、日夜国土安穏(こくどあんのん)万民富楽を祈ると共に、真人打出の修行専門道場である。

開創以来六百年の歴史をもつ関東の霊場として知られ、境内山林130町歩、老杉茂り霊気は満山に漲り、堂塔は三十余棟に及ぶ。

◆『開創の由来』

開山・了庵慧明禅師(りょうあんえみょうぜんじ)は、相模国大住郡糟谷(さがみのくにおおすみごおりかすや)の庄(現在伊勢原市)に生まれ、藤原姓である。

長じて地頭の職に在ったが、戦国乱世の虚しさを感じ、鎌倉不聞禅師(ふもんぜんじ)に就いて出家、能登總持寺(そうじじ)の峨山禅師(がさんぜんじ)に参じ、更に丹波永沢寺(ようたくじ)通幻禅師(つうげんぜんじ)の大法を相続した。

その後、永沢寺、近江總寧寺(そうねいじ)、越前龍泉寺(りゅうせんじ)、能登妙高庵寺(みょうこうあんじ)と、通幻禅師の後席すべてをうけて住持し、大本山總持寺に輪住する。

五十才半ばにして相模国に帰り、曽我の里に竺圡庵(ちくどあん)を結んだ。そのある日、一羽の大鷲が禅師の袈裟をつかんで足柄の山中に飛び大松(袈裟掛けの松)の枝に掛ける奇瑞を現じた。その啓示によってこの山中に大寺を建立、大雄山最乗寺と号した。応永元年(1394年)三月十日のことである

◆『道了大薩埵について』

大雄山最乗寺の守護・道了大薩埵(どうりょうだいさった)は、修験道の満位の行者・相模房道了尊者(さがみぼうどうりょうそんじゃ)として世に知られる。

尊者はさきに聖護院門跡(しょうごいんもんぜき)覚増(かくぞう)法親王につかえ幾多の霊験を現され、大和の金峰山、奈良大峰山、熊野三山に修行。三井寺園城寺勧学の座にあった時、大雄山開創に当り空を飛んで、了庵禅師のもとに参じ、土木の業に従事、約一年にしてこの大事業を完遂した。その力量は一人にして五百人に及び霊験は極めて多い。

応永十八年(1411年)三月二十七日、了庵禅師七十五才にしてご遷化。道了大薩埵は「以後山中にあって大雄山を護り多くの人々を利済する」と五大誓願文を唱えて姿を変え、火焔を背負い、右手に拄杖、左手に綱を持ち、白狐の背に立って、天地鳴動して山中に身をかくされた。以後、諸願成就の道了大薩埵と称され絶大な尊崇をあつめ、十一面観世音菩薩の御化身であるとの御信仰をいよいよ深くしている。


28)大雄山駅南西の大雄橋から、最乗寺背後の明神ヶ岳を望みます。


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