形象埴輪


■形象埴輪

埴輪とは、日本の古墳時代に特有の素焼の焼き物です。大きく円筒埴輪と形象埴輪の二種類に区分されます。

古墳時代前期初頭(三世紀中葉~後葉)には、円筒形または壺形・朝顔形埴輪などの円筒埴輪しか見られません。

前期前葉(四世紀前葉)には、家形埴輪、蓋(きぬがさ)形埴輪や盾形埴輪をはじめとする器財埴輪、鶏形埴輪などの形象埴輪が現れます。

古墳時代中期中葉(五世紀中頃)からは、巫女などの人物埴輪や馬や犬などの動物埴輪が登場します。

古墳時代後期(六世紀中頃)になると畿内では前方後円墳が衰退し、埴輪も次第に姿を消していきます。しかし、なおも前方後円墳を盛んに築造した関東地方においては埴輪も引き続き盛んに作られました。

形象埴輪からは、古墳時代当時の衣服・髪型・武具・農具・建築様式などの復元が可能であり、貴重な史料となっています。

以下では、二枚の埴輪写真を並べて配置することにより、時代のイメージを膨らませることを試みます。もちろん、表題や埴輪の組み合わせに学術的な裏づけは全くありません。


■甲冑の兵士

東京国立博物館所蔵の群馬県太田市飯塚町出土『挂甲の武人』(国宝)です。


■首長の夫妻

東京国立博物館所蔵の群馬県太田市由良字狐森四ツ塚出土『正装男子』と群馬県伊勢崎市豊城町横塚出土『盛装女子』です。


■騎士

東京国立博物館所蔵の埼玉県児玉郡美里村出土『武人』と埼玉県熊谷市大字上中条出土『馬』です。


■祭祀を行う巫女

東京国立博物館所蔵の群馬県群馬郡箕郷町大字上芝字本町出土『女子』です。


■鰹木のある建物

東京国立博物館所蔵の群馬県佐波郡赤堀村大字今井出土『家』(二点とも)です。


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