神奈川県内の東海道九次


■歌川広重の『東海道五十三次』

歌川広重は天保三年(1832年)の秋、幕府の御馬進献の使に加わって京都まで東海道往復の旅をする機会を得ました。この経験をもとに天保四年(1833年)、風景版画集『東海道五十三次』が生み出されました。


■神奈川県内の九次

現在の神奈川県内には東海道の宿場が九つありました。川崎・神奈川・保土ヶ谷は武蔵国、戸塚・藤沢・平塚・大磯・小田原・箱根は相模国になります。


■川崎・六郷渡舟

川崎宿は、品川宿から10km、現在の川崎市川崎区にありました。図は、江戸側から宿場に入る手前の六郷川(多摩川)の渡しを描いています。対岸に見えるのが川崎宿になります。


■神奈川・台之景

神奈川宿は、川崎宿から10km、現在の横浜市神奈川区にありました。図は、街道に軒を並べる茶屋を描いています。街道近くまで海がせまり、遠く磯子や金沢のあたりが遠望されています。


■保土ヶ谷・新町橋

保土ヶ谷宿は、神奈川宿から5km、現在の横浜市保土ヶ谷区にありました。画題の新町橋は、帷子川にかかる帷子橋のあたりとされます。


■戸塚・元町別道

戸塚宿は、保土ヶ谷宿から9km、現在の横浜市戸塚区にありました。図は、柏尾川にかかる吉田大橋を江戸側から描いています。画題に元町別道とあるように、橋の手前で鎌倉への道が左に別れます。


■藤沢・遊行寺

藤沢宿は、戸塚宿から7.3km、現在の藤沢市にありました。画題の遊行寺は、正面の丘の上に描かれています。橋は境川にかかる遊行寺橋のあたり、鳥居は江ノ島弁天への道の入口にあった一の鳥居とされます。


■平塚・縄手道

平塚宿は、藤沢宿から14km、現在の平塚市にありました。図は、平坦な縄手道と盛り上がる高麗山、そして、奥にのぞく富士を描いています。


■大磯・虎ケ雨

大磯宿は、平塚宿から3km、現在の中郡大磯町にありました。図は、雨の中を大磯宿へ入る旅人を描いています。画題の虎ヶ雨は、曾我十郎の恋人がこの地で流す涙雨を意味します。


■小田原・酒匂川

小田原宿は、大磯宿から16km、現在の小田原市にありました。画題に酒匂川とあるように、小田原宿へ入る前にこの川を渡らなければなりません。背後に箱根の連山が聳え、その下に小田原城と宿場町の人家が遠望されています。


■箱根・湖水図

箱根宿は、小田原宿から16km、現在の足柄下郡箱根町にありました。図は、箱根を登りきって芦ノ湖畔の宿場へ下りていく大名行列を描いています。


このページは、グレゴリウス写真館「神奈川県の東海道宿」シリーズのプレゼンテーションとして作成しました。

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