アダムとイヴ


■アダムの創造(創世記 2章 4~7節、新共同訳)

主なる神が地と天を造られたとき、地上にはまだ野の木も、野の草も生えていなかった。主なる神が地上に雨をお送りにならなかったからである。また土を耕す人もいなかった。しかし、水が地下から湧き出て、土の面をすべて潤した。

主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった。

図は、ミケランジェロ作『アダムの創造』です。


■エデンの園(創世記 2章 8~14節、新共同訳)

主なる神は、東の方のエデンに園を設け、自ら形づくった人をそこに置かれた。主なる神は、見るからに好ましく、食べるに良いものをもたらすあらゆる木を地に生えいでさせ、また園の中央には、命の木と善悪の知識の木を生えいでさせられた。

エデンから一つの川が流れ出ていた。園を潤し、そこで分かれて、四つの川となっていた。第一の川の名はピションで、金を産出するハビラ地方全域を巡っていた。その金は良質であり、そこではまた、琥珀の類やラピス・ラズリも産出した。第二の川の名はギホンで、クシュ地方全域を巡っていた。第三の川の名はチグリスで、アシュルの東の方を流れており、第四の川はユーフラテスであった。

図は、コール作『エデンの園』です。


■善悪の知識の木(創世記 2章 15~17節、新共同訳)

主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、守るようにされた。主なる神は人に命じて言われた、「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう」。

図は、モンレアーレのモザイク『エデンへ入るアダム』です。


■イヴの創造(創世記 2章 18~22節、新共同訳)

主なる神は言われた、「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう」。主なる神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形づくり、人のところへ持って来て、人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。人が呼ぶと、それはすべて、生き物の名となった。人はあらゆる家畜、空の鳥、野のあらゆる獣に名を付けたが、自分に合う助ける者は見つけることができなかった。

主なる神はそこで、人を深い眠りに落とされた。人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。そして、人から抜き取ったあばら骨で女を造り上げられた。

図は、ミケランジェロ作『イヴの創造』です。


■アダムとイヴの出会い(創世記 2章 22~25節、新共同訳)

主なる神が彼女を人のところへ連れて来られると、人は言った、「ついに、これこそ、わたしの骨の骨、わたしの肉の肉。これをこそ、女(イシャー)と呼ぼう、まさに、男(イシュ)から取られたものだから」。こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。人と妻は二人とも裸であったが、恥ずかしがりはしなかった。

図は、モンレアーレのモザイク『アダムとイヴの出会い』です。


■蛇の誘惑(創世記 3章 1~7節、新共同訳)

主なる神が造られた野の生き物のうちで、最も賢いのは蛇であった。蛇は女に言った、「園のどの木からも食べてはいけない、などと神は言われたのか」。

女は蛇に答えた、「わたしたちは園の木の果実を食べてもよいのです。でも、園の中央に生えている木の果実だけは、食べてはいけない、触れてもいけない、死んではいけないから、と神様はおっしゃいました」。

蛇は女に言った、「決して死ぬことはない。それを食べると、目が開け、神のように善悪を知るものとなることを神はご存じなのだ」。

女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、目を引き付け、賢くなるように唆していた。女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、彼も食べた。二人の目は開け、自分たちが裸であることを知り、二人はいちじくの葉をつづり合わせ、腰を覆うものとした。

図は、ミケランジェロ作『禁断の果実』です。


■神の詰問(創世記 3章 8~13節、新共同訳)

その日、風の吹くころ、主なる神が園の中を歩く音が聞こえてきた。アダムと女が、主なる神の顔を避けて、園の木の間に隠れると、主なる神はアダムを呼ばれた、「どこにいるのか」。

彼は答えた、「あなたの足音が園の中に聞こえたので、恐ろしくなり、隠れております。わたしは裸ですから」。

神は言われた、「お前が裸であることを誰が告げたのか。取って食べるなと命じた木から食べたのか」。

アダムは答えた、「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、木から取って与えたので、食べました」。

主なる神は女に向かって言われた、「何ということをしたのか」。女は答えた、「蛇がだましたので、食べてしまいました」。

図は、ナトワール作『楽園から追放されるアダムとイヴ』です。


■神の宣告(創世記 3章 14~21節、新共同訳)

主なる神は、蛇に向かって言われた、「このようなことをしたお前は、あらゆる家畜、あらゆる野の獣の中で、呪われるものとなった。お前は、生涯這いまわり、塵を食らう。お前と女、お前の子孫と女の子孫の間に、わたしは敵意を置く。彼はお前の頭を砕き、お前は彼のかかとを砕く」。

神は女に向かって言われた、「お前のはらみの苦しみを大きなものにする。お前は、苦しんで子を産む。お前は男を求め、彼はお前を支配する」。

神はアダムに向かって言われた、「お前は女の声に従い、取って食べるなと命じた木から食べた。お前のゆえに、土は呪われるものとなった。お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。お前に対して、土は茨とあざみを生えいでさせる、野の草を食べようとするお前に。お前は顔に汗を流してパンを得る、土に返るときまで。お前がそこから取られた土に。塵にすぎないお前は塵に返る」。

アダムは女をエバ(命)と名付けた。彼女がすべて命あるものの母となったからである。主なる神は、アダムと女に皮の衣を作って着せられた。

図は、ピエロ・デラ・フランチェスカ作『アダムの死』です。


■エデンの園からの追放(創世記 3章 22~24節、新共同訳)

主なる神は言われた、「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者となるおそれがある」。主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。こうしてアダムを追放し、命の木に至る道を守るために、エデンの園の東にケルビムと、きらめく剣の炎を置かれた。

図は、ジュスト・デ・メナブオイ作『アダムとイヴ』です。


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